第7回俳句「春30句」『ああうれしまっていましたふきのとう』

Posted in 和田和園の俳句 2025-2026 with tags , , , , , , , , on 1 April 2026 by kenwada

皆様、こんにちは。
今日から年度が改まり4月ですね。
毎年4月1日を迎えますと、これは前職時代の名残でもあるのでしょうか、なにか引き締まった改めて緊張した心持ちになります。
そう言えば、僕には性格的になんでも4月1日に設定したがるところがあって、パリ留学に日本を旅立ったのは、2004年4月1日でしたし、ニューヨークに初めて挑戦するために成田空港を出発したのは、2016年4月1日でした。
あれから、ずいぶん長い歳月が経過しましたが、相変わらず僕は毎日描き続けています。

さてさて、僕はこれまで本名の和田健(わだけん)ですべての活動をしてきましたが、地元群馬県の上毛新聞の上毛俳壇欄に、2026年3月13日に生まれて初めての投句をした時から、俳句に関する活動のみ「和園(わえん)」の俳号を使わせていただくことにいたしました。
従いまして、これからは僕の俳句は和田和園の俳号で、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
和園の意味は、わあ、ええんちゃうか〜!です、ではなくて、これにはちゃんとした深い真面目な意味があるのですが、それにつきましては長くなりますので、後日、また別の機会に改めて説明させていただければと思います。
また合わせまして、僕のこれまでの俳句作品は、すべて新たに「和田和園の俳句」のカテゴリーを作り、その中に整理させていただきましたので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、春の句の第一弾をお届けいたします。

1 北軽の春はひと月遅れなり

2 落葉松や見上げた空に春の雲

3 気がつけば今日の落葉松春の顔

4 ああうれしまっていましたふきのとう

5 山菜の開幕告げる蕗の薹

6 雪かけば雪の中から蕗の薹

共に耐えし厳しき冬を、芽を出すなり採るは、誠に人間の勝手なり
7 手を合わせ詫びて首採るふきのとう

8 三月の雪の坂道猫登る

9 春めきて猫が眼を病む森の中

猫の兄もみじ曰く
10 妹が好き妹だけが好き妹だけが

猫の妹楢答えて曰く
11 お兄ちゃん食べてばかりのお兄ちゃん

12 砂浴びや雌鶏たちの雛祭

13 三月の雪は重たく湿りけり

14 森の枝落として回る春の雪

15 押相撲スノーダンプに春の雪

16 啓蟄や出るに出られず穴の中

17 三月は規則正しく溶けにけり

18 春泥や長靴はまる昼下り

川原湯(かわらゆ)温泉駅にて
19 川原湯の山は岩肌春の風

吾妻線の車中にて (二句)
20 春近し岩島駅に梅の花

21 朝七時期末テストの女学生

22 傾きて蕪村句集に春夕焼(はるゆやけ)

23 良寛の書を観て過ごす春の午後

24 雪形やしまうま描く浅間山

25 裏庭の辛夷が咲いて春となる

26 鶏糞よ野菜に生まれや春の園

27 さあ植えよ夢いっぱいの春花壇

28 雉を見て今日はよいことありそうな

29 春の午後支柱のひもがゆれていた

母の容態が思わしくなく、先生の車を待ちて
30 往診の音が近づく春の暮

2026年4月1日
和田和園

Today’s Drawing Photo on March 29, 2026

Posted in Kanji Painting 2026 with tags , , , , , , , , on 29 March 2026 by kenwada

Kanji Painting Take 12
Acrylic on canvas, 29.0×24.0 in. (72.7×60.6 cm)
Composition of Radical 31 or Radical enclosure
Composition du Radical 31
口 (くにがまえ) の構成

Today’s Drawing Photo on March 25, 2026

Posted in Kanji Painting 2026 with tags , , , , , , , , on 26 March 2026 by kenwada

Kanji Painting Take 11
Acrylic on canvas, 29.0×24.0 in. (72.7×60.6 cm)
Composition of Radical 31 or Radical enclosure
Composition du Radical 31
口 (くにがまえ) の構成

Today’s Drawing Photo on March 22, 2026

Posted in Kanji Painting 2026 with tags , , , , , , , , on 24 March 2026 by kenwada

Kanji Painting Take 10
Acrylic on paper, 16.5×21.3 in. (42.0×54.0 cm)

Today’s Drawing Photo on March 21, 2026

Posted in Kanji Painting 2026 with tags , , , , , , , , on 22 March 2026 by kenwada

Kanji Painting Take 9
Acrylic on paper, 21.3×16.5 in. (54.0×42.0 cm)

非暴力による怒りの声明『こんな世の中になったらいけない』

Posted in Essay 2012-2026 with tags , , , , , on 18 March 2026 by kenwada

(©︎ロイター、ドローンが捉えた無数の墓穴、イラン南部ミナブの女子校攻撃、2026年3月3日)

たとえいかなる理由があったにせよ、いったいこんなことが許されてもよいのでしょうか。
アメリカ軍の最高司令官たるアメリカ合衆国大統領は、なにか気でも狂っているのでしょうか。
こんなのは、どこからどう見ても思想などというものではない、ではなんであるかと言うと、ただ単に暴力であり無法だ。
今こそ真に立ち上がるべきは、イラン国民ではなくて、実はアメリカ国民なのではないだろうか?
この大統領免責特権男は、以前は最後の最後になると少し気の弱いところを見せていたが、一線を超えた今、秋の中間選挙を控えて早期終結を焦り急ぐあまり、なにをするかわからないぞ。
客観的にみて、この男の心の中には、人を殺すということに対しての抵抗が、すでにまるで感じられない。
アメリカ国民は、本当にこんな男を支持しているのか?
「我々の大統領は正しい、支持する、我々の目的遂行のためには、このくらいの女児の犠牲はやむをえない」とでも思っているのか?
僕はこれまでの人生で何人かのアメリカ人と出会ってきたが、そんなアメリカ人には一人も出会ったことがない。
彼らは、彼女らは、なんて言うかいつももっとフェアだった。
アメリカ人の良心はどこへいったのか?
アメリカはイラク戦争という前史から、いったいなにを学んだのか?
なにゆえ、大統領免責特権には、民間人にたとえ一人でも犠牲者が出た場合、即時失効するという付帯事項の一条文がついていないのか?
なにゆえ、スペインやイタリア、ドイツの首脳が相次いで背を向け、他国が静観する中、あえてワシントンまで出掛け、国際法を無視して先制攻撃をしたアメリカを熱意をもって支持する国があるのか?
ああ、これから笑顔で夕食会に臨もうとしているのは、いったいどこの国のなんという名前の首相なのか?
ああ、多くの女の子たちが亡くなっているのに、ホワイトハウスであろうことか親指を立てて笑顔でツーショットの写真におさまっているのは、いったいどこの国のなんという名前の首相なのか?
なにゆえ、側近は日米首脳会談への出席を止められなかったのか?
延期するための理由など十や二十、短時間でいくらでも考えられたであろうに。
では仮に百歩譲って、なにゆえ、側近は「総理、たくさんの子どもたちが亡くなっています、是非今回は笑顔だけはおやめください」と言えなかったのか?
「世界中に平和と繁栄をもたらせるのは、ドナルドだけだと思っています。私は諸外国に働きかけて、しっかりと応援をしたいと思っています。きょう、私はそれを伝えに来ました」
これはいったいなんなのか?
どこをどう叩けばこのような文言が生まれてくるのか?
もちろん、原稿の読み間違いだと思うけれども、僕は絶対に応援などしない、日本人が皆応援などしていると思われたら本当に迷惑だ、これが日本国民の総意だなどとお馬鹿な勘違いをされたら困る。
今こそ世界中が日本を注視しているぞ。
ああ、これであともう一ヶ月でも戦闘が続くものなら、最初は先制攻撃をしたアメリカが悪かったけれども、イランもなかなか悪いなどと、したり顔で言い出す者が必ずや出てくるぞ。
そして、早くも人々はこの惨殺を忘れ始め、ガソリンが高くてゴールデンウィークにどこにも行けないとか言い出す者が必ずや出てくるぞ。
その時、この少女たちの魂は調査中だとかで闇に葬られるぞ、ロシア軍によるブチャの虐殺のように。

2026年3月20日記
和田 健

世界中の誰もがすでによく知っているように、2026年2月28日にアメリカとイスラエルによるイランへの空爆で、イラン南部ミナブの女子小学校が爆撃され、少なくとも175人 (報道によって幅がある) の女子児童が死亡しました。
でもこれは通常の意味で死亡したのとは全く異なりますよね、明らかに殺戮ですよね、虐殺されたのです。
ここは言葉遣いを間違えているような場合では断じてない。

そして、全く罪のない少女たちの無数の墓穴には、人類がこれまで築き上げてきた英知や知性などは微塵も感じられない。
ここにあるのはただ単に極めて自己中心的な言うことをきかない者に対する消去や抹殺願望であり、民主主義の衣を借りた知性なき独裁者の極めて短絡的な思考、同時にこの男にいつも付き纏うなにかある種の駄々を捏ねるような幼児性、幼稚的かつ自己充足的な欲求の実現願望でしかない。

アメリカ軍の最高司令官たるアメリカ合衆国大統領は、これを踏まえて翌3月1日に、イランへの軍事作戦について「非常に順調に進んでいる」と発言しました。
小さな女の子を175人も殺しておいて、「非常に順調に進んでいる」とは、いったいどういうことでしょうか。
その後、今度は「イランがやった」と発言を変えました。
さらには、「私は知らない」と再度発言を変えました。
報道されていますようにすべて事実です。
人間として、なんという卑怯さなのでしょうか、なんという卑劣さなのでしょうか。
アメリカ合衆国大統領よ、この写真をきちんと額に入れて、毎晩枕元に置いて眠れ。

公式会見の場で、私が指揮する我が国の軍隊が作戦冒頭の初日の攻撃において、取り返しのつかない致命的なミスをおかしてしまった、ついては私は最高司令官として全生涯をかけてこの罪を償っていきたいと心から謝罪し、その上で、作戦の継続に関しては、この段階までこのような方向性で引き続き行いたいと国民に説明するのが、一国の大将というものなのではないでしょうか。

これは縦横斜め、どこからどうみても、ジェノサイドです。
すなわち、暴力的破壊行為であり、大量虐殺です。

ここで改めて持ち出すまでもなく、誰もが知るようにアメリカ合衆国大統領は、前回の大統領選挙で大勝して当選しました。
すなわち、アメリカ国民が民主主義の法のもと、正式な手続きを踏んで選んだ大統領です。
大統領免責特権が消失した時に、つまりは、大統領の任期が終了した時に、アメリカは前大統領のこの戦争犯罪を裁くためのリベラルな力の最後の一雫を、国際刑事裁判所に委ねることなく、一国家として果たして持ち得るのでしょうか。
つまりは、僕の言いたいことは、当然のことながら、容易に想像されることとして、大統領時代のありとあらゆる人脈を駆使して、残された私有財産の全てを注ぎ込んででも、灰色決着に持ち込もうとすることは目に見えているのではないだろうか?

今にして振り返れば、このような男を当時の日本政府が閣議決定した上で、2019年5月に国賓として招いたことは、かえすがえすも浅はかであり、痛恨の極みでしかありません。
また、明日から日米首脳会談が始まりますが、罷り間違っても笑顔でがっちり握手などということのないように、内閣総理大臣にはしっかりとお願いしたい。

僕は心の底からもう完全に頭にきてしまいましたが、今は怒りを通り越して、こんな世の中に生きていて、毎日毎日がただただ悲しくて空しくて仕方がありません。
僕らはこんな世の中しか、次の若い世代に残せないのかと、こんな世の中で今の小さな子どもたちはこれから長い間生きていくのかと。

こんな世の中になったらいけない、人の家に土足でずかずかと入っていくような真似をしたらいけない、たとえその人がどんなに嫌いであっても、そんなことをしたらいけない、そこにはその人たちが築き上げてきたその人たちだけの小さな団欒があるからです、そこには家族の小さな温もりがあるからです。

僕の母は、ちょうど今のミナブの子どもたちの年齢の頃、すなわち9才の時に、東京大空襲で実家が全焼しましたが、以来今月で81年、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻も然り、なにゆえ人間はある周期をおいては、同じような過ちを絶えず飽きることもなく繰り返すのだろう。
権力、欲望、所有、名誉、財産、プライド、メンツ、ステータス・・・、そうした人間の本性であるところの「性(さが)」、人間の自分本位な歪んだ「我(が)」が、絶えずその根底にあるのではないだろうか。
人間は本当に醜い、愚かだ、端的に言って頭が悪い。
誰もが手元にスマートフォンを持って歩き、電車や車の性能がよくなっただけで、人間の心の中は実は退化している感じがする、少なくとも耐性が少なくなってきている感じがする。

僕は一人の小さな芸術家として、一人のちっぽけな詩人として、もとより全くの無力ではありますが、そんなことはわかりきっていますが、淡々とただ真面目に本当に思っていることを書こうと思いました。
非暴力の形で、こうして小さな声明のようなものを出そうと思いました。
僕はここに書いたことについて、誰の賛同も得たくはありません。
こんな世の中になったらいけない、それだけです。

最後に、アメリカ合衆国大統領へ (三句)
ミナブの子皆殺しされイランだと

幼き子皆殺しされ知らないと

一線を超えて狂うは誰のため

2026年3月18日記
和田 健

Today’s Drawing Photo on March 13, 2026

Posted in Essay 2012-2026 with tags , , , , , , , , on 14 March 2026 by kenwada

Rohdea japonica
Ballpoint pen, watercolor and gouache on paper, 13.1×9.5 in. (33.3×24.2 cm)

Private Collection, Osaka, JAPAN
個人所蔵、大阪府門真市

Today’s Drawing Photo on March 8, 2026

Posted in Kanji Painting 2026 with tags , , , , , , , , on 9 March 2026 by kenwada

Kanji Painting Take 8
Acrylic on paper, 21.3×16.5 in. (54.0×42.0 cm)
李白 (701-762) の「白髮三千丈 緣愁似箇長」より「白髮三千丈 似箇長」

White hair three thousand zhang by Li Bai (701-762)

Posted in Kanji Painting 2026 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 3 March 2026 by kenwada

漢字絵画 No.4
李白 (701-762) の「白髮三千丈 緣愁似箇長」(注:丈の字の三画目がこの字とは異なります)
原文の漢字表記につきましては、「李白詩選」(岩波文庫、p.32, 33) を参照いたしました。
2026年2月
北軽井沢 作品 No.603
紙にアクリル
54.0×42.0 cm

Kanji Painting No.4
February 2026
Kitakaruizawa Works No.603
Acrylic on paper
21.3×16.5 in.

Peinture Kanji N°4
février 2026
Kitakaruizawa Œuvres N°603
Acrylique sur papier
54.0×42.0 cm

第6回俳句『宇宙から彼らの愛が見えますか』などこの季節の17句

Posted in 和田和園の俳句 2025-2026 with tags , , , , , , , , on 28 February 2026 by kenwada

1 宇宙から彼らの愛が見えますか

2 手をとればホールケーキのような愛

3 助け合い支え合ってのこの世かな

4 星空の夢見るような二月かな

5 春泥や轍直しの日課かな

6 ぬかるみに靴がはまれば春隣

7 土ゆるみ土の中から春の土

8 早春は土から匂う定めかな

家の近くの崖の上に立ちて
9 眺むれば谷底の雪溶けにけり

10 ぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃの庭冬終る

11 雌鶏が卵産み出す二月かな

12 絵描さん春のコガラのベレー帽

13 喪中です黒ネクタイの四十雀

14 朧月青に点打つ黄色かな

15 二月二十七日、国会中継をラジオで聞いて
  答弁が俗気に満ちて嫌味なり

16 我が辞書にディールほど嫌な言葉もなかりけり 
  ディール好きディールマニアの春となる

17 母の横に看病で泊まり込んで
  咳込んで咳に埋もれし二月かな

ここで、我の小さな決意表明のようなもの
俳句とは、名誉を求めぬものなり、
俳句とは、佳句を求めぬものなり、
俳句とは、入選を求めぬものなり、
俳句とは、この上なき真面目なものなり、
俳句とは、彼の人の気性ゆえのものなり、
ゆえに俳句とは、ある程度までは生まれつきのものなりし。

*1、2、3、15は無季俳句です。
*13の四十雀は、当地では通年見られますが、夏の季語です。
*森の中の泥濘は例年ですと3月末から始まりますが、このところの異常な暖かさで、今年は例外的にひと月以上早まっています。

2026年2月28日
和田 健