Archive for artiste peintre

今思うこと、コロナ、オリンピック、ペイントデザイン、読書、展覧会

Posted in Essay 2012-2026 with tags , , , , , on 13 May 2021 by kenwada

まず日本のコロナ(の状況)。
結論から言うと、ダメ、アウト。
東京にいるとかえってわからないと思いますが(まあそんなことは、あくまでもないとは思いますが)、地方の森の中にいると人出や人流については、逆に本当によくわかる、伝わってくる。
東京都が緊急事態宣言下のGWに、最寄りの交差点にあふれる県外ナンバーの車や人を見て、日本人のモラル=良心は大きく変化したことを改めて感じました。
昨年の同じく緊急事態宣言下のGWに比べて、確実に車も人も増えました。
小池都知事が、これだけ移動しないでくれと言っても、と言いますか、僕にはほとんど叫んでいるようにさえ聞こえますが、もう何を言っても聞かないという様相を呈してきました。
これと変異株の感染力の強さを考え合わせれば、ある程度の感染爆発は避けられないと思うと、先日僕が友人に送ったメールは残念ながら現実のものとなりました。
今後、僕は47都道府県すべての緊急事態宣言になると思います。
もちろん、そんなことは当たらないに越したことはありませんが。
反面、例えば年をとって決して老い先の長くはない親に会いたくとも我慢して、宣言時の約束事をひたすらきちんと守っている人がいることも是非お伝えしたい。
今怖いのは、インド型のL452RとE484Qで、もう国内に入っていると思う。南アフリカ型のE484Kに比べて、やはりどうしても国内に入りやすいのではないか。
ワクチンは、ファイザーのCEOが先日の会見で触れていたことを、はっきりさせないといけないと思う。すなわち、3回目が必要なのかどうかと、来年以降、年に何回のペースで接種していけばよいのかについて。
今後、国内でもモデルナが始まり、アストラゼネカとJ&Jはしばらく打てない、人間の気持ちとして。

次に、オリンピック。もうこれはIOCやJOCが、早く決めないと、これ以上結論を引っ張ったら、先日の池江璃花子選手に対するSNS問題のように、何よりも誰よりも選手たちが大変なことになる。
もうほとんど開幕二ヶ月前です。一日でも早く決めないと。

次に、自分の本業である絵画。これは、最近日経の電子版で、MLBのトレバー・バウアー選手の「ピッチデザイン」という言葉を目にして非常に興味をもち、ユーチューバーでもある彼のYouTubeを徹底して観て、これを「ペイントデザイン」という形で取り入れられないか、ということを考えています。
つまり画家も、常に血圧や心拍数を測って、常時血液検査をし、制作と栄養(食事)、休養(睡眠)のバランスを考え、筋肉(肉体)と中枢神経を整えていくことで、パフォーマンスが上がっていくのではないかということ。それらをすべてパソコンで管理して欠点を見出していくスタイルの導入。
これは毎日制作している人でしたら、誰もが実感していることなのですが、だんだん体がほぐれてきて、調子が上がってきますので、ITを駆使して、その日のペイントの何ペイント目から何ペイント目にかけて、彼/彼女のピークが来ることを分析して(例えば25ペイント目から30ペイント目にかけてとか)、そこに一番必要な制作箇所をもってくるとか、逆に捨てキャンバスを用意して、そのペイント数までウォーミングアップしてから描き始め、いきなりピークパフォーマンスに合わせてくるとか、相手が打者でないだけ、キャンバスなだけ、やりやすいと言いますか、より対応できる気がする。
もちろん画家はアスリートではないのだけれど、もうこのサイトで何度もふれたように、Painting は運動分野と密接に関係しています、実感として。
そんな馬鹿な、そんなことと絵を描く芸術と、一体何の関係があるんだという人が多ければ多いほど、僕は逆に正しいのではないかと思い、俄然やる気になる。
とりあえず、こうしたらどうだろうか。
画家が制作している過程を動画に撮り、それをペイント毎に分析していく。すなわち、例えば、6ペイント目から7ペイント目にかけて、何故そこまで時間をかけて、次の一手を躊躇したのか、踏み込めなかったのか?
7ペイント目から8ペイント目にかけては、何故今度は逆にまるで慌てふためいたかのように急いだのか?
これからの画家は、午前中制作、午後は自分の動画を観て、制作パフォーマンスを分析、研究。
やはりこれにどこかの大学の研究機関が提携して、専門家が画家の放出する脳波も含めてITを駆使してくれると、だいぶいいデータを集められると思う。
まあ僕の時代には無理でも、将来的には間違いなく、AIを相手にして描くことになると思います。すなわち、次の一手=次の一塗り=ペイントをどうするかについて、これまでのすべての情報を入力したAIと相談しながら、最も効果的な色と形の一手を考えて描くことになると思う。まさしく「ペイントデザイン」だな。
それで、僕がおじいちゃんになった頃は、未来の子どもたちに、「おじいさんの頃は、一人でキャンバスに向かいながら考えて描いていたんですか?それって今思うと原始的ですごい!まるで太古の洞窟壁画みたい。おじいさん、疲れませんでしたか?」なんて言われるのだろうな。
でも実際にそう言われるようになるまで、もうそんなに先の話ではないと思う。
つまり、AIが画家の仕事を奪ってしまうとか、とって替わるとかいうのではなくて、おそらく直感として、AIと共存した、AIと共に歩むより「豊かな絵画」ができるのではないかということです。各々の画家の各々の状況に応じて。

日経の話が出たついでに、毎朝、日経と The New York Times の電子版を読んでから仕事に入るというのが、僕のもうここ何年もの習慣です。例えば、今朝の日経では、ソフトバンクGの孫正義会長兼社長が、昨日の会見で、世界には1000社くらいユニコーン企業があるのに、日本には3社しかないと話されている動画に、The New York Times では、セーシェル共和国が世界で一番ワクチン接種の進んでいる国なのに、今コロナの大波がまたきている理由を分析した記事にとても興味をもちました。まず僕は、世界で一番ワクチン接種が進んでいる国は、これまでイスラエルだと思っていました。ちなみにイスラエルの接種率62.64%に対して、日本は現在2.59%、とても先進国とは言えない。それでもオリンピックについては決めない。

しかし、現在ロサンゼルス・ドジャースに所属するこのバウアーという投手は、すごい魅力の人間だな。観ていて学ぶことがたくさんあります。野球選手もついにここまで進化したかという感じがする。
もうこれからは、日本のプロ野球選手も「ご職業は?」「プロ野球の選手です。」「で?」って言われる時代だな。
「野球選手なのはわかりました。それで、それ以外にはどんなことをされているんですか?」という時代だな。
画家もそうで、「ご職業は?」「画家です。」「で?」
だから、「ええ、画家です。時々、森のきのこの研究家です。」とか。
まあ僕の場合は、「時々、農夫です。養鶏もしています。特に森で生まれた子猫の愛好家です。」とでも答えよう。これなら事実だから。

お終いに、いつも熱中している読書。「カラマゾフの兄弟」の再々読の後、ドストエフスキー本人は一体どのような人間なのかということに興味をもち、それまで第2巻で中断していた「作家の日記」(ちくま学芸文庫)を再開し、第4巻の「おかしな男の夢ー幻想的な物語ー」の今日性に驚くも、相手(ドストエフスキー)が巨人すぎて全体像がつかめず、そこで視点を変えて一計を案じ、配偶者の方から迫ったら、少しはわかるのではないかという僕の戦略は、今回に限ってものの見事に的中し、アンナ夫人の「回想のドストエフスキー」(みすず書房)2巻を非常に楽しく読み終えました。たぶんこの本は、専門家や研究者の間で「作家の日記」と並んで、教科書的な定番かつ第一級の資料になっているのだろうな。メモを取りながら読んだので、感想はいっぱいあるのだけれど、長くなるのですべてカット。ただ一つ、僕も少し年をとったので、若い頃はそんなことはわからなかったけれども、この本はアンナ夫人が夫の死後30年して書かれた本であるということを、仲睦まじく助け合って生きてきた夫婦が死別後に自然とそうなる、配偶者を理想化する観点から少し考慮しないといけない。
次に、トルストイの「復活」(上下巻、新潮文庫)の再読へと進み、まるで個性の違う両巨人を比較対照しながら読むことができて、とても面白かった。
その後、もう一度ドストエフスキーに戻り、「虐げられた人びと」(新潮文庫)を読む。
そして今、ディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」(全五巻、岩波文庫)です。
まだ第二巻ですが、第一巻の10歳のコパフィールド少年の『「ここで最高級(一番上等)のビールは一杯いくらですか」(中略)「じゃあ」お金を差し出してぼくは言った。「たっぷり泡の立った純正超高級ビールを一杯くれませんか」』(p.404)
これぞ、ディケンズ・ワールド全開!最高です!
今まで、ディケンズといえば、まずは何と言っても「大いなる遺産」、そして次に「二都物語」だとばかり思っていましたが。

2021年5月13日
和田 健

追伸:今、ニューヨークの Matthew Marks Gallery で、デ・クーニングのドローイング展が開かれています。
僕の大好きなギャラリーで、チェルシー地区に行くたびに必ず訪れる、ただ入るだけで勉強になるいくつかのギャラリーの一つです。
もちろん、コロナで行けない。
たとえ今後行けるようになっても、脱炭素化の観点から、もう人々は、今までのようには自由な気持ちで、飛行機に好きなだけ思う存分乗れないかもしれないな。
こうした環境問題の分野でも、相当遅れをとっている日本でも、「ああ、先月◯マイルも乗っちゃたよ。」と何だか申し訳なさそうに話し、「お前、いくらなんでもそれはまずいよ、少し考えて乗れよ。」と言われる時代までもうすぐです。
実際に、例えばフランスでは、すでにもうそうした意識が、国民の間で、とても高まっているような印象を受けます。
それはともかくとして、Matthew Marks Gallery が、Online でも同時提供してくれています。
それが並外れて素晴らしい!Online でもここまでできるんだ。ぜひ観てください。more information を一つ一つクリックしながら観ていくのがコツです。
ギャラリーを実際に訪れる際の45分ごとの事前予約のシステムも非常にわかりやすくてよいです。
いい展覧会があったら、すぐに情報を共有し、ただちにみんなで観て知見を深め合うことは、全体のレベルアップのためにとても大切です。
https://matthewmarks.com/online/willem-de-kooning-drawings-2021

Today’s Studio Photo (TSP) No.21

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 12 May 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
May 12, 2021

Today’s Studio Photo (TSP) No.20

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 11 May 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
May 11, 2021

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
May 11, 2021

絵画は、こちらから全てを差し出さないと、返ってこない。I NEVER give up!

COLLECTOR’S VISION INTERNATIONAL ART AWARD!

Posted in Exhibitions 2012-2026 with tags , , , , , , , , on 8 May 2021 by kenwada

皆様、こんにちは。
Contemporary Art Curator Magazine の Collector’s Vision International Art Award を受賞しました。
ありがとうございました。
以下のサイトから、受賞の6作品やインタビュー(英語)をご覧いただけます。
https://www.contemporaryartcuratormagazine.com/collectors-vision-international-art-award/ken-wada

2021年5月7日
和田 健

Dear friends,

CONTEMPORARY ART CURATOR is an online contemporary art magazine, it covers visual art, photography, street art, art events and art films.
It is my pleasure to inform you that I won Collector’s Vision International Art Award of the magazine!
You can find my profile from the link below.
https://www.contemporaryartcuratormagazine.com/collectors-vision-international-art-award/ken-wada
Thank you very much for the Award!

Then I quote the following text from the magazine’s article.
“We are delighted to announce the winners of the Collector’s Vision International Art Award!
Collector’s Vision International Art Award celebrates current artists who share their talent and heritage with the world! It is a highly-anticipated Award presented to the most outstanding and talented artists working in the art world now.”


I wish you and your loved ones are safe and well.
Have a nice weekend!

Warmest regards,
Ken WADA

Today’s Studio Photo No.19

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 5 May 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
May 4, 2021

Today’s Studio Photo No.18

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 2 May 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
May 1, 2021

Today’s Studio Photo No.17

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 1 May 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
May 1, 2021

Today’s Studio Photo No.16

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 29 April 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
April 29, 2021

Today’s Studio Photo No.15

Posted in TSP 2021 with tags , , , , , , , , on 27 April 2021 by kenwada

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
April 24, 2021

Acrylic on canvas, 39.5×32.0 in. (100.0×80.3 cm)
April 27, 2021

今朝の一枚

Posted in Essay 2012-2026 with tags , , , , , , , on 24 April 2021 by kenwada

Walter Rosenblum, Girl on a Swing, Pitt Street, 1938, gelatin silver print, 5 3/4 by 7 1/3 inches.
©NAOMI ROSENBLUM

素晴らしいですね。美しい!
朝から思わずハッとするような一枚の写真に出会うと、何か一日の始まりに得をしたような、気持ちのよい一日の始まりになります。
Pitt Street というのは、マンハッタンの Lower East Side にある通りです。
後ろに見えるのは、マンハッタン橋で、おそらくエスケープへの暗示でしょう。
あるいは、少し深読みすれば、移民、すなわち流入してくる逆方向のベクトルの暗示もあり得るかと思います。
いずれに致しましても、少しガチンと硬質と言いますか、構図的に橋が面積を取りすぎている感じはしますが、その分重量感が濃厚に出ています。人生に立ちはだかる巨大な壁、建造物、その重苦しさや威圧感。
それとは対照的なまだあどけない、いたいけな感じの口を開けている主人公の女の子は、解放感の象徴で、このブランコの柵の中から、さらには自分が生まれ育った環境から外に飛び出していきたいという対比を強く感じます。
ポイントは、ほとんど水平方向までこいでしまっているブランコで、女の子の足先が結ぶ画面中央上の三角形は美しい!ここで、頂点を切ってきているのがポイントです。
Henri Cartier-Bresson、フランス、1908-2004 なら、女の子のブランコが下の柵と平行になるまで狙ってくるかもしれない。でもそうすると、三角形がきつくなって、橋が下から上に向かって圧力がかけられて、時計と反対回りにひっくり返るな。
試しに定規を当ててみてください。
つまり、このたるみ、ズレのようなものがよいのであって、これがそのまますぐに絵画に活かせるのです。
個人的に僕が、「すっぽ抜けている」と呼んでいるあの感覚です。「キチキチ詰めているんじゃない、絵画はピキッとしているとつまらない」と、自分に対していつも言っているあの感覚です。
この女の子のブランコを一本の横線、一つの描画としてとらえれば、すなわち、書道の漢字にもっていけますし、それはそのまま Franz Kline、アメリカ、1910-1962 の世界へと入って行きます。
でもそれでとらえられるのであれば、別に書道でなくても、それこそ後ろのマンハッタン橋でもよいし、東京タワーでも何でもよい訳です。
また、こうした人工的建築物からインスピレーションしているのであれば、自然にはかないません。
特に森の樹木にはかないません。全く考えられないところから、全く考えられない方向へと線を引いてきますから。
自然は厳しい反面、すべてを受け入れますから。受容です、自由なのです。
そして冷静に考えて、こうした写真では、顔真卿の「祭姪文稿」には勝てません。何故なら、丸みがとれないからです。
こうした写真は、大局的にとらえてすべて oblique(斜線)で勝負しています。究極的に斜線の勝負です。いかにして斜線に品をもたせるか、どのようにして品のよい斜線を生み出すか、そこに苦心しています。僕はそう思います。
それからもう一つ、写真ではミステイクがとれません。「ミステイクがとれない」と言うのは、日本語としては変ですが、顔真卿がやるあの丸書いてグルグルペッ!です。日本では井上有一さんが、作品にとり入れています。あれができない。
では逆に何ができるかと言うと、一瞬を切り取ることができる、それこそ、ブレッソンの「決定的瞬間」です。これは絵画や書道ではできない。
おそらく勝手な推測になりますが、この写真は写真家が何枚か撮った中から一枚選んだのではないでしょうか?
もしそうであれば、少し女の子の足先にゆるみがあることで、三角形が安定し、上から下向きの縦軸を自然と意識することができる、すなわち女の子はフワッと宙に浮いているけれども、重力が感じられる、まさにこうした点が、優れた写真を観て実に絵画の勉強になるところなのです。

ところで、僕は昔の写真を観ると決まってすぐに、「この人は今何才くらいかな?生きているかな?」とほぼ条件反射的に考えてしまうのですが、これは僕だけでしょうか。例えば、この写真の場合ですと、仮にこの女の子が10才だとすると、今年93才になります。大変残念ながら、もう亡くなっているかもしれません。でもお孫さんが生きていて、このブランコに乗っているお転婆な女の子は、私の祖母です、祖母はこの後、小さい頃からの望みを遂げて実際に、Pitt Street から外の世界へと出て行き・・・。

ともかく、写真は素晴らしいですね。
僕は、フランス時代にパリの本屋で偶然 Robert Doisneau、フランス、1912-1994 の本を手にした時から、本格的に写真の勉強を始めました。
通っていたアカデミーが唯一お休みの日曜日に、ドアノーのその本を手に、パリの写真の撮影の現場巡りをすることが楽しみで、一時期それに熱中していました。東京ですと、そんなことはまず考えられませんが、パリだと、当時の写真の現場が今もそのまま残っていたりして、「ここだ、ここだ!」と言いながら、本の写真と見比べたりして楽しかったな。
ドアノーのパリで開催された個展にも行きました。ちょうど日本のテレビ番組の収録に、俳優の小林薫さんがいらしていて、その収録の現場に鉢合わせしました。取材が終わると、仲間のスタッフの方?と三人で、すぐに外に出ていかれたことを覚えています。(ところで何故ドワノーではなく、ドアノーと表記するのだろう?)
Henri Cartier-Bresson は、Alberto Giacometti とのパリで行われたコラボ展に行きました。彼のデッサン(確か fusain、木炭画だったと思う)があまりに上手くて非常に印象に残りました。
帰国間際に、コペンハーゲンのデンマーク国立美術図書館(この美術書関連専門の図書館は本当にすごかった!)で、Gerhard Richter、ドイツ、1932- の Atlas に出会い、即、市内観光はやめにして、開館時間から閉館時間まで二日間通って観ていました。確か、二泊三日の日程だったな。最後の日に、図書館を出る時に、「ああ、あと一日あればなあ」と思ったのをよく覚えていますから。
その後、高かったけれどやっぱりどうしても欲しくて購入して、一時期この本ばかり観て様々なことを学びました。

帰国後は、主に2013年に写真を一度きちんとまとめて研究しておこうと思い、以下の作家の作品を中心に徹底して観ながら勉強しました。
Eugène Atget、フランス、1857-1927
Lewis W. Hine、アメリカ、1874-1940
Andre Kertesz、ハンガリー、アメリカ、1894-1985
Dorothea Lange、アメリカ、1895-1965
Helen Levitt、アメリカ、1913-2009
Diane Arbus、アメリカ、1923-1971
Robert Frank、スイス、アメリカ、1924-2019
Garry Winogrand、アメリカ、1928-1984
Lee Friedlander、アメリカ、1934-
Josef Koudelka、チェコ、1938-

ニューヨークに行くようになってからは、ギャラリーで直接その作品を観た、
Ellsworth Kelly、アメリカ、1923-2015、の絵画はもちろん当然なのですが、あまりに美しい白と黒のコントラストの写真、
Brend and Hilla Becher、ドイツ、1931-2007、1934-2015、の作品に強い感銘を受けました。

当たり前のことですが、写真を学ぶことは、構図や明暗をとらえる観点から、絵画の勉強に直結します。
特に白黒の写真において、そのままダイレクトに役立ちますので、絵画を制作する人には、同時に写真を研究する人がとても多いのです。

2021年4月24日
和田 健