Archive for artiste peintre

再び絵画日々のメモより

Posted in Essay 2012-2026 with tags , , , on 9 July 2015 by kenwada

The trees in front of my studio
(アトリエの窓から見た風景)

このノートは、A4大。
1冊目の表紙に、
「一枚紛失したのを機に、すべてこのノートに整理・保管することにした。
なぐり書きでよいので、すべてここに書きなさい。」
とある。

1 緑と青のみでは、薄くて回せない。

2 大胆に切ることによって、樹木は倒立して回せる。

3 一つのつまらないコツのようなものとして、collageの切り貼りの組み合わせは、いいところを隠せば決まる。

4 樹木Aは、隣りの樹木Bの①種類、②樹高や枝の張り具合などの樹形、
③葉の色や形等を意識していない(例えば楢と山桜)。
なのに、全体としては、完璧に調和している。
何故か?
それは、一本一本を見れば、ゴツゴツしていて荒々しく、
極めて不格好だからである。
個々において不細工であると、全体として調和する。
まるで美しいモデルのある種の顔のように。
ところで、逆はどうか?
一本一本の樹木が美しいと、全体として不格好なものになるのか?
それともさらに美しいものになるのか?
ただし、人工的な例えばフランス庭園のような人為の塊のようなものは除く。
でき得る限り森の中で生活すること。
都会のビルから学べることは、地震の時にどのくらい揺れるかである。

5 collageは、要は、薪割と同じである。
丸切りした丸太を割る。
どういう風に割れるかは、
どこに亀裂としての半径が描かれるかは、割るまでわからない。
割った薪を薪小屋に積む。
積んだ後で、労働の結果として、日々変化していく薪小屋の断面の集積模様を眺める。
右回転、左回転、かすれ、「ブッコウ国師げ」そのもの。
薪割程、図形的訓練の要素に満ちたものはない。
我々は、庭仕事の中で、多くの制作上の鍛錬をしている。
それは、庭仕事の中に、制作上のヒントが含まれているというようなものではない。
もっと肉体労働のようなもの、直接的な筋肉の運動に近いものを感じる。

6 今年下半期の読書の流れ(上半期分は「絵画日々のメモより」の中に記述)
ヘルマン・ヘッセ「知と愛」(新潮世界文学、高橋健二氏訳)、7月1日着手、7月16日読了。
引き続いて、「ナルツィスとゴルトムント」(ヘルマン・ヘッセ全集14巻、臨川書店、青島雅夫氏訳)、7月17日着手、8月29日読了。
同じ本を違う訳で続けて読んでみた。
その間に、「ヘルマン・ヘッセ エッセイ全集6巻、臨川書店)を読む。8月23日読了。
「ニーナとの再会」、「隣人マーリオ」に強く心をうたれた。
また、アーダルベルト・シュティフターの作品の中から、
「花崗岩」「石灰石」「森ゆく人」(松籟社)を読む。
ヘルマン・ヘッセ「荒野のおおかみ」(新潮文庫、高橋健二氏訳)、8月31日着手、9月9日読了。
9月15日、フリードリッヒ・ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」(上巻、岩波文庫)を読み始める。
「ツァラトゥストラ」(上巻、ちくま学芸文庫)を参考にしながら読む。
9月24日、トーマス・マン「ヨセフとその兄弟Ⅰ」(筑摩書房、望月市恵、小塩節氏訳)を読み始める。
この膨大な長編物語全3巻を、今年中に読み終えることは難しいだろうが、圧倒的。
10月11日現在、第一部ヤコブ物語まで読了。
(6の今年下半期の読書の流れのみ、2015年10月12日に加筆)

薪小屋風景1
(薪小屋風景1)

薪小屋風景2
(薪小屋風景2)

無題 No.16

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 3 July 2015 by kenwada

無題 No.16、2015年6月
北軽井沢 作品 No.209
紙に墨、水彩、アクリル樹脂具、コラージュ
28.1×26.6cm

Untitled No.16, June 2015
Kitakaruizawa No.209
India ink, watercolour, acrylic and collage on paper
28.1×26.6cm

Sans titre N°16, juin 2015
Kitakaruizawa N°209
Encre de Chine, aquarelle, acrylique et collage sur papier
28.1×26.6cm

Untitled No.16

無題 No.15

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 2 July 2015 by kenwada

無題 No.15、2015年6月
北軽井沢 作品 No.208
紙に墨、水彩、アクリル樹脂絵具、鉛筆、ホッチキス、コラージュ
47.0×42.0cm

Untitled No.15, June 2015
Kitakaruizawa No.208
India ink, watercolour, acrylic, pencil, stapler and collage on paper
47.0×42.0cm

Sans titre N°15, juin 2015
Kitakaruizawa N°208
Encre de Chine, aquarelle, acrylique, crayon, agrafeuse et collage sur papier
47.0×42.0cm

Untitled No.15

無題 No.14

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 1 July 2015 by kenwada

無題 No.14、2015年6月
北軽井沢 作品 No.207
紙に墨、水彩、アクリル樹脂絵具、ホッチキス、コラージュ
38.9×39.6cm

Untitled No.14, June 2015
Kitakaruizawa No.207
India ink, watercolour, acrylic, stapler and collage on paper
38.9×39.6cm

Sans titre N°14, juin 2015
Kitakaruizawa N°207
Encre de Chine, aquarelle, acrylique, agrafeuse et collage sur papier
38.9×39.6cm

Untitled No.14

無題 No.13

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 30 June 2015 by kenwada

無題 No.13、2015年6月
北軽井沢 作品 No.206
紙に墨、アクリル樹脂絵具、水彩、ボールペン、鉛筆、ホッチキス、コラージュ
14.2×46.4cm

Untitled No.13, June 2015
Kitakaruizawa No.206
India ink, acrylic, watercolour, ballpoint pen, pencil, stapler and collage
on paper
14.2×46.4cm

Sans titre N°13, juin 2015
Kitakaruizawa N°206
Encre de Chine, acrylique, aquarelle, stylo, crayon, agrafeuse et collage
sur papier
14.2×46.4cm

Untitled No.13

無題 No.12

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 27 June 2015 by kenwada

無題 No.12、2015年6月
北軽井沢 作品 No.205
紙に墨、水彩、ホッチキス、コラージュ
34.3×37.3cm

Untitled No.12, June 2015
Kitakaruizawa No.205
India ink, watercolour, stapler and collage on paper
34.3×37.3cm

Sans titre N°12, juin 2015
Kitakaruizawa N°205
Encre de Chine, aquarelle, agrafeuse et collage sur papier
34.3×37.3cm

Untitled No.12

無題 No.11

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 24 June 2015 by kenwada

無題 No.11、2015年6月
北軽井沢 作品 No.204
紙に墨、水彩、アクリル樹脂絵具、色鉛筆、鉛筆、コラージュ
60.4×96.0cm

Untitled No.11, June 2015
Kitakaruizawa No.204
India ink, watercolour, acrylic, coloured pencil, pencil and collage on paper
60.4×96.0cm

Sans titre N°11, juin 2015
Kitakaruizawa N°204
Encre de Chine, aquarelle, acrylique, crayon de couleur, crayon
et collage sur papier
60.4×96.0cm

Untitled No.11

「和田健アートギャラリー」OPENのお知らせ!

Posted in Exhibitions 2012-2026 with tags , , , , , , , on 16 June 2015 by kenwada

皆様、こんにちは。

2008年10月にフランスで、LA GALERIE DE KEN WADA 1を
始めてから6年8ヶ月が経ちました。

この度、LA GALERIE DE KEN WADA1と2 の1000点近くの
絵画の中から、45点をダイジェストで選び、販売も兼ねた
新しいサイト「和田健アートギャラリー」をOPENします。

フランスはパリ時代の懐かしい作品から、
樹木に囲まれた北軽井沢の現在の作品まで、
様々な絵画を網羅していますので、
是非この機会にご利用いただければと思います。

LA GALERIE DE KEN WADA1と2の2つのサイトでも、
これまでと同様に日々の活動をご紹介していきますので、
引き続きどうぞよろしくお願い致します。

2015年6月16日、東京にて
和田健

「和田健アートギャラリー」は、2018年6月15日をもって終了致しました。
3年間熱心にご覧下さり、本当にありがとうございました。
LA GALERIE DE KEN WADA1と2の2つのサイトは、これからも引き続き更新されていきます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

2018年6月15日、北軽井沢にて
和田 健

絵画日々のメモより

Posted in Essay 2012-2026 with tags , , , on 10 June 2015 by kenwada

「樹木の魂は、どこにあるのか。」のシリーズの制作過程に関するメモ。
1~18の順番には個人的な大切な意味が有り、並び替えや編集等はしたくない。
(原文のまま)

1 最初、handが固かった。
新聞紙で、手を動かす、ぐるぐる、練習・体操してから、描くこと!
全ては準備!
ぐるぐるぐるぐる肩回し、腕回し。(2014年8月21日)

2 冥想。(2015年1月)
(音楽名人、クネヒトに冥想を教える。のメモ辺りから取り入れた)

3 コの字、逆コの字の囲い込み。(図有り)(2015年1月14日)

4 強弱強弱の枝分かれ、同じところから、違うところから。(2015年1月14日)

5 斑点打ち。(2015年1月14日)

6 四角の囲い込みと、何かの脱力。(2015年1月13日)

7 「カ」の字と、漢字の要素の取り込み。(2015年1月13日)

8 あともう少しのところまで来ている。(2015年1月14日)

9 樹木には、あらゆる形、あらゆる図形、すべての幾何が含まれる。
樹木は、すべての幾何を受容する。(図有り)(2014年12月7日)

10 イブ・サン=ローラン方式。
一つ一つ心を止めて、丁寧に味わいながら。(2015年1月14日)

11 大きなコの字、大きな逆コの字。(図有り)(2015年1月27日)

12 線を引くときは、思いっ切り、躊躇しない。(2015年1月27日)

13 大きな三角、その中に小さな三角。(図有り)(2015年1月29日)

14 どっかりと胡座をかいて座り込むような絵画・作品制作に対する情熱と愛情。
画板を作ったりする愛情。(2015年1月30日)

15 線の強弱強弱、かすれ。縦軸、横軸。
縦三角の中塗り。小さい丸。菜箸の細い方で。(図有り)(2015年2月17日)

16 最後は、「児童画」のようになってきた、
ある種の「記号絵」のようになってきた。(2015年2月19日)

17 パンパン、パンパン、描いていったらよい。
墨はあとから上からいくらでも消せるから。(2015年2月19日)

18 その囲っていった線や図形の中のどこかに、「樹木の魂」はある。
図形による囲い込みで、樹木の魂をとらえる。
ただし、その囲い込みには、空間・隙間があるということ。
(図有り)(2014年12月7日)

その他のメモの中から

19 井上有一展(虎ノ門)を観て。
「ブッコウ国師げ」、大変感銘した。右回転、左回転。かすれ。
大きさにとらわれない。
初めに大きさを切って、描くのを廃止する。
筆、画材、墨、和紙、唐紙、全ての活用
→ 新しい表現様式を見出す。(2015年4月30日)

20 希望がないということ。
イブ・サン=ローランには、現実に対する開き直りが基本的にある。
開き直りがあれば、一つ一つ心を止めて、丁寧にじっくりと味わいながら、
物事を進めることができる。
これまでずっと真逆の思考をしてきた。
つまりそれは修行によって到達できる、悟り得る、一種の心境や地点のように考えていた。
ここに人生の「パラドックス」があった。
人生に、現実に、しがみついているから、それができなかった。
人生にしがみつくな。
開き直りの最大の土台は、「人生に対する希望がない」ということなんだな。
もちろん誰もそんなことは教えてくれない。
「お前、人生の秘訣は、できる限り早く希望をなくすことなんだよ」なんて。
希望のない状態を希望するということ。
小林秀雄さんが講演「正宗白鳥の精神」(新潮CD)の中で言われていた
あることが、ようやく理解できた。(2015年5月12日)

21 上から消すこと、上から消すこと、上から塗りつぶして消すこと。
消し跡は美しい。描いた跡は美しくない。
それに関連して、描くからダメなのではないか、描くから。
ではどうするかというと、描かない。描かないで遊ぶ。
そのイメージは、子供が砂場でスコップ片手に無心に遊んでいる感じ。
(2015年5月)

22 今年上半期の読書の流れ。
「ガラス玉演戯」と小品「我意」(ヘッセ、新潮世界文学)ともに圧倒的。
→数学関係の本数冊、
「ある数学者の生涯と弁明」(ハーディ、丸善出版)は、すばらしかった。
「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン、新潮社)も面白かった。
→「夜と霧」(フランクル、みすず書房)新版の池田香代子氏訳で読んだ。
→「確実性の問題」(ウィトゲンシュタイン全集9、大修館書店)
今まで、何度も跳ね返されてきたウィトゲンシュタインの厚い壁の中に
初めて少し入れた気がした。
最初に「論理哲学論考」や「哲学探究」から入るからダメなんだよ。
総合理解をする上で、「ウィトゲンシュタイン家の人々」という
サイエンス・ライターが書いた本の中のある一文と家族についての記述が、
思わぬ形で役に立った。
138 には痺れた。
「地球が最近百年間存在していたかどうかという研究は存在しない。」
「断片」195の「判じ絵」は、まさしく僕が日常的に行っていること。
→「断腸亭日乗」(荷風全集第21巻、岩波書店)
小津安二郎さんが「全日記」の中で頻りと読んでいたことを、
何故か思い出し読み始めた。面白い。
→「シッダールタ」(ヘルマン・ヘッセ全集12巻、臨川書店)
岡田朝雄氏訳で読む。
「おまえは下って行くのだ!」
私の人生は実際奇妙なものだった、と彼は思った、
それは奇妙な回り道をした。p.76
高慢な気持ちでいっぱいだったのである。p.79
彼が自ら定められた人生を生き、自らを生きることで汚し、
自ら罪を背負い、自ら苦汁を飲み、自ら自分の進路を見いだそうと
することから、どんな父が、どんな師が、彼をくい止めることが
できたろう?p.96
何びとも教えによって絵を描くことはできない。
(2015年6月)

23 サイ・トゥオンブリー展(北品川)を観て。(2015年6月9日)
・細かいことにかなりとらわれないというか、荒々しい。
・丁寧、こわごわはまるでない。
・このど迫力は凄まじいな、これは自由だな。
すごく精神の自由さ、闊達さを感じる。
・紙は全部出してきている。
・何物にもとらわれない精神の自由さ、大胆さ、図太さ、特に力強さ!
・何故に恐れというものがないのか。
全人格がこれほどまでにストレートに反映した絵画。
・灰と黒でもっていく発想はなかった!
・collage→二つ折り、ホッチキスで止めるだけ。

無題 No.10

Posted in Works 2015 with tags , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , on 31 May 2015 by kenwada

無題 No.10、2015年5月
北軽井沢 作品 No.203
紙に墨、コラージュ
53.5×57.9cm

Untitled No.10, May 2015
Kitakaruizawa No.203
India ink and collage on paper
53.5×57.9cm

Sans titre N°10, mai 2015
Kitakaruizawa N°203
Encre de Chine et collage sur papier
53.5×57.9cm

Untitled No.10