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第11回俳句「夏の20句」『丘はみなキャベツばかりとなりにけり』

Posted in 和田和園の俳句 2025-2026 計324句 with tags , , , , , , , , on 27 June 2026 by kenwada

皆様、こんにちは、和田和園です。
夏の句の第一弾をお届け致します。

わが家に自生せる風車が今年も終わりて (二句)
1 裏庭の宴果てしや風車

2 裏庭に幾とせ住まひ風車

六月五日夕刻 (二句)
3 春蝉に押しつぶされし我が心

4 春蝉や知り尽くしたる命果て

5 このあたりなにゆえ多い雀蜂

6 虻刺せば一週間の我慢かな

7 虻多し去年(こぞ)は七発食われたり

8 ただそっと白き花咲く五味子かな
(五味子とは庭に群生している朝鮮五味子のことです。朝鮮五味子は季語としては認められていないため、この句は厳密には無季俳句になりますが、僕の好きな作品です。季語を入れて「ただそっと五味子の白き花涼し」では没。)

六月七日、梅雨入りしたニュースをラジオで聞いて
9 風やみて鳥なきやみて梅雨入(ついり)かな

10 森はただ静かなりけり梅雨曇(つゆぐもり)

11 静けさや半鐘蔓(はんしょうづる)に雨の音

「レ・ミゼラブル」に寄せて
12 コゼットが現れそうな森の梅雨

13 十六度夏を迎える介護かな

お隣の嬬恋村の「愛妻の丘」に立ちて
14 丘はみなキャベツばかりとなりにけり

ゴッホへのオマージュ
君はただ描いたのだろう麦畑
(この作品は、『第1回「俳句を詠み始めて」(処女作品)』の中で、昨年11月にすでに発表した俳句ですが、14番の俳句とここに並べてみました。)

15 アトリエに独り籠れば青葉闇

去年までとは違う今年の森なり (二句)
16 鈴の音の日課せわしや夏木立

17 風薫る森を切り裂く無線かな

どこかフランスに似ていて
18 てつせんの花が静かに聞いている
(風にゆれ耳をすまして咲いている)
(フランスを思い出すなりクレマチス)

19 この森もクーラー買いぬ母の部屋
(中七「クーラー」か「冷房」か、どちらの4音にするかをずいぶん考えました。)

20 生命の躍動重し夏の庭

2026年6月27日
和田和園