皆様、こんにちは、和田和園です。
夏の句の第一弾をお届け致します。

わが家に自生せる風車が今年も終わりて (二句)
1 裏庭の宴果てしや風車
2 裏庭に幾とせ住まひ風車
六月五日夕刻 (二句)
3 春蝉に押しつぶされし我が心
4 春蝉や知り尽くしたる命果て
5 このあたりなにゆえ多い雀蜂
6 虻刺せば一週間の我慢かな
7 虻多し去年(こぞ)は七発食われたり
8 ただそっと白き花咲く五味子かな
(五味子とは庭に群生している朝鮮五味子のことです。朝鮮五味子は季語としては認められていないため、この句は厳密には無季俳句になりますが、僕の好きな作品です。季語を入れて「ただそっと五味子の白き花涼し」では没。)
六月七日、梅雨入りしたニュースをラジオで聞いて
9 風やみて鳥なきやみて梅雨入(ついり)かな
10 森はただ静かなりけり梅雨曇(つゆぐもり)
11 静けさや半鐘蔓(はんしょうづる)に雨の音
「レ・ミゼラブル」に寄せて
12 コゼットが現れそうな森の梅雨
13 十六度夏を迎える介護かな
お隣の嬬恋村の「愛妻の丘」に立ちて
14 丘はみなキャベツばかりとなりにけり
ゴッホへのオマージュ
君はただ描いたのだろう麦畑
(この作品は、『第1回「俳句を詠み始めて」(処女作品)』の中で、昨年11月にすでに発表した俳句ですが、14番の俳句とここに並べてみました。)
15 アトリエに独り籠れば青葉闇
去年までとは違う今年の森なり (二句)
16 鈴の音の日課せわしや夏木立
17 風薫る森を切り裂く無線かな
どこかフランスに似ていて
18 てつせんの花が静かに聞いている
(風にゆれ耳をすまして咲いている)
(フランスを思い出すなりクレマチス)
19 この森もクーラー買いぬ母の部屋
(中七「クーラー」か「冷房」か、どちらの4音にするかをずいぶん考えました。)
20 生命の躍動重し夏の庭
2026年6月27日
和田和園