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My Drawing Photo on October 6, 2022

Posted in Essay 2012-2023 with tags , , , , , on 7 October 2022 by kenwada

My Drawing Photo on October 6, 2022
Acrylic on canvas, 29.0×24.0 in. (72.7×60.6 cm)

10月6日、Untitled 2022 No.12 を始めて、この写真の段階までで約40分。
昨日のドローイングは、自分にとって実に大きかった。
制作はストップし、つくづく考えさせられた。
そうか、色には、フランス語で言うところの brut があるのか。
ここで僕が言う brut は、アール・ブリュット(art brut) のことではなく、もちろん、それはとても大切なことだけれども。
なぜかと言うと、フランスから帰国して間もない頃、だからおそらくは2011年に、僕が帰国後、最初に印象を受けた展覧会は、有名な人のではなくて、世田谷区立梅ヶ丘図書館で偶然観た障害者展だったから。
それとは異なり、僕が昨日感じたことは、色そのものに色そのものの中に、brut があるということ。

どうして、眼を悪くした今になって、これがわかったのだろう?
逆に言えば、なぜ、眼のよかった時に、こんなにも大切なことに気づかなかったのだろう?
ああ、これで、これまでの研究の流れのすべてに、サッと一筋の光がさすようにわかった。
すべて brut で、もってきているのか。
今頃になって、神様は僕に何を言おうとしているのだろう?

翌朝になって、もちろんだけれども、brut はやや消え、sec になっている。
当たり前だ、絵の具は乾いて水分を失い、キャンバスの向こうに引いて行くのだから。
まるで、潮の満ち引きと同じだ。
でも、よく観ていると、やっぱり、brut が残っている。
その名残や痕跡が感じられる。
まるで、満潮の時に砂浜に打ち上げられたきれいな貝殻のようだ。

こうなれば、brut と sec の戦いだ。
brut を追え!brut を捕まえろ!そして、brut で描け!
brut と言えば、なんと言っても、まず真っ先に思い浮かぶのは、ゴッホと天才スーチンだ。
そうなれば、「ゴッホの日記」を熟読したことが役に立つ。
完全にわかった!
おそらくできるな、これは。

2022年10月7日
和田 健