Today’s Studio Photo No.9

Painting 2
Acrylic on canvas, 38.5×51.5 in. (97.0×130.3 cm)
March 25, 2021

Painting 1
Acrylic on canvas, 38.5×51.5 in. (97.0×130.3 cm)
March 25, 2021

う〜ん、苦しい!
これだけ苦しかった記憶は、ちょっとない。
前回の Today’s Studio Photo No.8 で、もう見えたようなでかいことを書いておいて、その後、まるで将棋で王手、王手で詰まれる時のように、ものの見事に一手一手と追い込まれ、あっ、まずい!追い込まれていくな、とは痛切に感じたけれど、切り返しの一手が打てず、打開の一手が見出せず、袋小路へ袋小路へとうまい具合に誘い込まれ、挙げ句の果てに全滅した。
その誘導の仕方が、実に狡猾で、まず外堀を埋めてから、退路を断って、退路を断ってを繰り返して(波状攻撃で)くるので、首根っこを押さえつけられて、ぐうの音も出なくなる。
3月14日がどん底で、地に落ちて、全部黒で消して、最初からすべてやり直して、そんな全部消すことは、よくあるのだけれど、今回はそれとはちょっと違う!
絵画とは改めて、恐ろしいものだなと思う。
例えば「僕/私は、絵画に習熟、熟達、熟練しています」なんて言葉が仮にもし存在したとして、それを読んだり聞いたりしたとしたら、そんなのはすべてこれほどわかりやすい真っ赤な嘘もないくらいの大嘘です。
そして、そんなことがわかる(判断できる)ようになってもどうしようもない。
僕の今までの人生の経験から、どのような職種であっても、5年、10年と集中して仕事をしていけば、例え No.1 にはなれなくとも、一人前という言葉があるように、もう少し習熟してくるものだけれども、絵画は一切、それを受け付けない、お前に生意気なことだけは絶対に言わせないよって向こう(絵画)から言ってくる、決して高を括れない。
そういう仕事が好きな人にはいいですけれど、人間というのは、長い間同じことを続けていれば、普通、少しは一人前な口をきいたり、自然と高を括りたくなるものなんです。
Painting 1 は、今日の制作の終わりに黒でつぶしました。
つぶすかどうかの判断のポイントは、線が追えなくなった時、色と形が追えなくなった時=描いていて楽しくない時です。
絵画とは、異様なまでに情け容赦のない、そして何かある種形容し難い潔癖さのかたまりのようなものです。

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