第9回俳句「春20句」『蝶舞えばひらりひらりと恋告げる』

皆様、こんにちは、和田和園です。
春の句の第三弾をお届けいたします。
僕のように標高の高い寒冷地の森の中に住んでいますと、立夏を過ぎて俳句の世界ではすでに夏の季語の季節を迎えましたが、温暖地の方とはかなりのタイムラグがあるように思います。
例えば、今日5月15日現在、我が家の庭のチューリップが満開ですが、チューリップはもうずっと前に咲き終わっている地域が、かなり多いのではないでしょうか。
当地は、この春もあちらこちらで楽しませてくれた山桜ですが、その中で最後まで咲いていた山桜もようやく全部散り終わったかなというところです。

これは我が家の毎年の決まりなり
1 庭の花いつも一番クロッカス

春の森で真っ先に咲く花も毎年同じなり
2 山茱萸や花の黄色を尽くしけり

3 辛夷咲く森に垂線引くように

4 足裏をそっと置きたり春の霜

5 朝霞露の数だけ朝日かな

6 朝霞雫にたまる朝日かな

7 蝶二匹舞いて楽しや花畑

8 蝶舞えばひらりひらりと恋告げる

9 日が暮れて会議終了百千鳥

10 囀りや夫婦仲よく喧嘩かな

11 囀りやけんかしてのちめおとかな

少し疲れました
12 僕はもう動きたくない春の川

13ありがたく二人で五枚山葵沢

家の近くの谷川を見下ろして
14 膝抱え見つめ合いたり山桜

15 目が合えば見つめ返され山桜

16 山吹や角に咲きたるわが家かな

17 山吹や角を曲ればわが家かな

18 菫咲く足の置き場もなかりけり

19 うつむけば苧環の花思いあり

20 キジムシロ散りばめたるや春の星

2026年5月15日 犬養木堂先生のお命日に
和田和園

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