ローマの国際展覧会を終えて その3

かねてより一度は訪れたいと思っていた念願の地ローマ。
なかなか思いはかなわず、ようやく初めてローマを訪れる機会ができ、
短い滞在中、炎天下を歩き回りながら全力で吸収したことを、
今後の制作活動に活かしていきます。

やはり圧巻はバチカン市国、
システィナ礼拝堂のミケランジェロの天井画でした。
9時からの開館に8時40分にはバチカン美術館に着いていましたが、
何と入場に2時間待ち。
老いも若きも小さな子供たちまで皆おとなしく待っています。
この辺りはやはりカトリックの人たちにとって聖地巡礼の趣きでしょうか。
また礼拝堂内の人の多さはまさに立錐の余地もない感じで、
いくら何でも絵画を観るのに適正な人数をはるかに超えていて、
まあ混んでもルーブルのモナリザ (la Joconde)くらいだろうと
思っていたのは甘かった。
でもそこで観た天井画は、今までパリでロンドンでニューヨークで観た全ての
絵画の中で最高のものでした。
そして画集、図版でこれまでに学んできたものと
実物を前にした時にこれ程印象が異なることも初めての経験でした。

個人的に次に印象に残ったのはカラカッラ浴場(Terme di Caracalla)、
このとてつもないスケールの公衆浴場で一体古代ローマ人は
何をしていたのだろう、
レンガを一つ一つ積み重ねる壮大な建築物を前にして
様々なインスピレーションを呼び起こされました。

3番目が、パンテオン。

さらにはボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)をもう出ようかという時に、
突然ひらめいた次の仕事の核となるような発想。
美術館にあった絵画や彫刻とは何の関係もなく舞いおりてきたもの。
慌ててメモをとったボルゲーゼ公園。

いつもフランスでイタリアでスペインで初めての街に行くと、
できる限りその土地の教会に入るようにしているのですが、
今回訪れた教会の中でSanta Maria degli Angeli 教会の
コバルトブルー色の服を着たマリア像は美しかった。
最近、美術館に置かれたナルシストたちの作品群よりも、
教会や礼拝堂の中にこそ、思わずひきつけられる
真の芸術作品があるのではないか、
何でもないようにボソッと置かれていたりするのではないかと、
その両者の相違の中にこそ何か重要なものが潜んでいるのではないかと、
しばしば感じます。

シーザーが暗殺されたLargo di Torre Argentina の紀元前の古代神殿が
野良猫・捨て猫保護センターになっているのも興味深かった。
考えられないものの組み合わせ。
そう言えば、カラカッラ浴場の敷地に突然飛び出してきた
黒ウサギの演出は見事だった。

Foro Romano の古代遺跡の中に突如として現れたよどんだ四角い水たまり、
花がらもつまれずに無造作に放置されたバラたちが暑さにしびれを切らし、
中では数匹の金魚が頭の向きもてんでバラバラに鋭角的に泳いでいる。
あれは美しかった!

どこに行ってもすごい観光客の人、人、人、また人。
南国の強烈な太陽の日差しとの連日の体力勝負。
相も変わらぬおなじみのトイレ地獄。
でもローマはやっぱり大ローマでした。
僕はもう一度行くことができるだろうか?

“Stay Hungry. Stay Foolish.”

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